TTrA TO資格者各位

 

私たちはTO(Technical Official)として大会を支えていますが、公認審判員のユニフォームを着用しての、審判が基本業務です。


先日の学生連合スプリント選手権大会での事例を紹介します。
前日に私たちが会場設営をしていた時に、学生選手がヘルメットをかぶらずに会場内でバイク乗車していました。
当然ですが、それを見たTOがヘルメット着用するよう注意しました。
レースのバイクでは必ずヘルメットを着用しますが、練習や人目の無い所ではノーヘルと言う習慣は直すべきです。
ペナルティの有無ではなく、選手の安全が第一です。

残念ながら、大会後にその注意に対し、大会実行委員会に選手から苦情がありました。
ノーヘルは反省するが、注意時の言動が高圧的であり選手が委縮してしまったという内容です。


学生の大会なので選手は若い学生。私たちTOはその3倍くらいの年齢を重ねた大人です。
若い選手が審判員のユニフォームを着た大人からの言動は、私たちが思っている以上にきつく感じるのでしょう。
私もその場にいました。

その審判員は普通に注意しており私には気になりませんでしたが、選手の受け止め方は違ったようです。
「ヘルメットをかぶれよ~」「ヘルメットをかぶりましょう」でも意味は同じですが、感じ方は違ってきます。
他の人には聞こえないよう本人に直接伝えるのも良いと思います。
北関東の言葉は私もそうですが尻上がりのイントネーションで、きつい言葉に感じる人もいるでしょう。

大会中や設営中でも、審判員のユニフォームを着て業務している間は、選手にとっては大会本部側の審判員です。
学生連合もヘルメット着用徹底に向けて改善しますが、この事例から審判員としての重みを実感しました。
選手もレースを楽しみ、私たちTOも楽しい大会となるよう心掛けて業務して行きましょう。

TTrA
競技審判委員会 長嶋政光